G検定について ~受験方法から合格まで~

G検定の公式テキストと問題集の参考書
hatakazu.h

こんにちは。
今回は、G検定について紹介します!

 検定と言えば、英検や漢検などが有名ですね。他にも日本には、数千もの検定試験があるそうで日々皆さんが合格へ向けて勉強に励んでいることでしょう。

 今回は数ある検定の中でも「G検定」についてご紹介します。

 かく言う私も、2021年第三回試験に受験し合格しましたので、合格への道のりやノウハウも併せて皆さんにお伝えできればと思います。合格へ向けて何をしたらよいか少しでも悩んでいるのであれば、最後までご覧ください。

G検定2021年3回目取得
この記事を書いている私もG検定を取得しています

 


目次

G検定について

検定の種類

 G検定(ジェネラリスト)は、JDLA(日本ディープラーニング協会)が主催しているデジタル時代の必須リテラシーを問う検定となっています。G検定は、JDLA試験の一つであり、他にもより難易度の高いE検定(エンジニア資格)が設けられています。

JDLA検定は、G検定とE資格がある

  • G検定:(初級)ディープラーニングの知識を有し、事業活用する人材
  • E資格:(上級)ディープラーニングを実装する人

会社でDXなどの促進をするにあたって取得すべきなのは、G検定です

試験の概要(日程や受験料)

 G検定の概要について、HPからの情報を抜粋して紹介します。

ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する。

JDLA HP

 また、日程や出題形式は以下の通りとなります。

受験日年3回程度実施
(3月、7月、11月)
申込日 受験日の1か月程度前より申し込み可
受験料一般 : 13,200 円(税込)
学生 : 5,500 円(税込)
 ※受験日から2年以内の再受験の方は半額
受験資格制限なし(複数回受験可)
試験形式知識問題(多肢選択式) 小問191問(前回実績)
出題内容・人工知能とは
・人工知能をめぐる動向
・人工知能分野の問題
・機械学習の具体的手法
・ディープラーニングの概要と手法
・ディープラーニングの社会実装に向けて
試験時間120分
受験方法オンライン実施(自宅受験)
公式サイトhttps://www.jdla.org/certificate/general/

G検定への申し込み方法

 公式サイトの申し込み方法(個人の方)にあるURLから進んで申し込みを行ってください。申込には、当日受験する環境である受験サイトへのアカウント作成が必要です。IDとPWは、受験時にも必要ですので忘れないようにしましょう。

 アカウント作成時にメールアドレスを登録しますが、合格通知などが届きますので受信できる環境にしておくと良いと思います。特に郵便などはありませんので、受験日まで対策を進めましょう!

G検定の合格率

 G検定の合格率はどうなのか、合格者数のデータが公開されていますのでまとめてみました。

G検定の合格率
2020年#1
合格率 67 %(受験者数 6298人)
2020年#2
合格率 69 %(受験者数 12552人)
2020年#3
合格率 60 %(受験者数 7250人)
2021年#1
合格率 64 %(受験者数 6062人)
2021年#2
合格率 62 %(受験者数 7450人)
2021年#3
合格率 64 %(受験者数 7399人)

 過去6回分の合格率をまとめたグラフですが、最近は大体60%前半の合格率となっています。他の検定に比べて極端に低い合格率ではありませんが、エンジニアなどのソフト開発・情報処理の分野をやっている方の合格者数が多く、一般の方には難しいと感じると思います。

 最低合格得点は、公表されていません。しかし、2021年#2の平均得点率が公開されています。

1.人工知能とは.人工知能をめぐる動向.人工知能分野の問題 : 78%
2.機械学習の具体的手法 : 65%
3.ディープラーニングの概要 : 66%
4.ディープラーニングの手法 : 62%
5.ディープラーニングの社会実装に向けて : 67%
6.数理・統計 : 56%

2021年第2回G検定 結果

 となっており、そこから推測するに約60%が合格得点率であると考えられます。200問程度出題されますので、120問正答する必要があります。

G検定合格への道のり

独学で学ぶおすすめの参考書

 G検定はやり方さえ間違わなければ、独学で合格できます。私も以下の方法で合格を勝ち取りました。

 実際に私が使った参考書がこちらの2冊です。

ディープラーニングG検定の公式テキスト参考書
G検定 公式テキスト
ディープラーニングG検定の問題集を集めた参考書
G検定 問題集

 この2冊の参考書は、独学で勉強するならほぼ必須であると思います。両方とも検定の主催であるJDLAが発行している本であり、専門書並みの情報量があるので値段は高いですが、一発合格を狙うならここはケチらずに用意したいですね。中古で買おうとしている方は、問題形式が若干旧タイプから変更されているため、第2版以降を購入するようにしましょう。

G検定 公式テキスト

深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト 第2版
¥ 3,080 円(税込)

 この参考書は、俗に「白本」と呼ばれていますが、公式テキストで教科書的役割を果たします。始めは、単語の意味すら分からないと思うので、この本を使って大雑把に内容を知り、単語の意味を学びましょう。まずは、一通り見て流れを知るのが大切なので、難しい内容があっても躓かずに読み進めると良いと思います。所々に裏話的なコーヒーブレイクがあるので、普通の読み物としても楽しむことが出来ますよ。

 ちなみに、検定が終わった今でもたまに参考として読む時があります。長く使える本であると思います。

G検定 問題集

徹底攻略ディープラーニングG検定ジェネラリスト問題集 第2版
¥ 2,310 円(税込)

 この参考書は、「黒本」と呼ばれています。本にも書いてある通り問題集となっていまして、分野ごとの問題と最後に総仕上げとして実践式の120分220問の問題が収録されています。上にある白本と併せて使っていくイメージで、白本で内容学んだら、この黒本で問題を解いてみて、また白本で分からなかったところを復習するというイメージで反復練習していきましょう。分野ごとに内容がマッチしているので、「白本」と「黒本」で相性がよくテンポ良く勉強をすることが出来ます。

 一通り内容をマスターしたら、最後の実践式の総仕上げ問題を解いてみましょう。難易度が高い問題がそろっているので、できなくとも落ち込まないでください。本番は調べながら解けるので、大体の意味や内容を知ることが大切です。

 私が参考にしたのはこの2冊だけ。基礎から着実に学ぶことが出来るのでこの2冊を極めれば、変則的問題が出題されても選択肢を絞って着実に回答することができ、合格間違いなしです。情報量が多いので、そこは頑張りましょう!

必要な勉強時間

 合格までに必要な勉強時間は、約80時間

 人にも寄りますが、私は土日に一章づつ進めて、約2か月間勉強しました。テキスト4割、問題集6割程度の比率で、1日4時間を週に2日、2か月の勉強量です。知っている分野がある人はその分短縮できますし、初歩からのスタートだともう少し勉強時間を取った方がいいかもしれません。勉強するうえでの計画の目安にしてみて下さい。

合格へのステップ

 基本的には、テキストと問題集の反復練習です。プラスα理解度に応じて、ネットなどの情報を参照してください。YouTubeにも、ディープラーニングに関する情報があり、面白く解説されているので気分転換にもなっておすすめです。

STEP
白本をメインに各分野ごとの知識を学ぶ

 まずは、基礎が全くない状態だと思いますので、単語の意味やディープラーニングについて概要でよいので把握しましょう。公式テキストの白本は、1ページ目から順に読んでいけば、ストーリーがそのまま書いてあります。始めは、順を追ってディープラーニングを学び、単語の意味を理解できるようになれば十分だと思います。

 知らない単語が多く出てくると思いますので、全部を暗記しなくとも、それぞれの事柄の関連性や大まかな概要をつかむことが大切です。

STEP
問題集を解いて実力を測る

 ある程度、白本を読み進めたら、1章ごとくらいを目途に、黒本である問題集の方も使っていきましょう。問題を実際に解いてみることで、自分の理解度を把握することが出来ます。このタイミングではできないのが当然ですので、何が分かって何がわからないのかを自分自身で理解することを大切にしましょう。

 また、問題の出され方も感覚として持つと後々本番で迷わずに済みます。実際の本番でも、似たような単語で似たような意味を持つものの違いを問うような問題が多数出題されます。ですので、1グループとしてそれぞれの関連性がどうなのか、違いは何なのかという視点を大切にすると理解が進むと思います。

STEP
テキストをもう一度振り返り理解を深める

 問題集を解いて弱点個所を明確化したなら、もう一度テキストに戻り、弱点個所の穴埋めをしましょう。何度も言いますが、関連性・意味の違いを大切に!

 テキストを見て、問題を解いた後なら、白本の細かいところまで目が行くようになると思います。本番では今見ているテキストを試験中に参照することが出来るので、正確に暗記せずともどこら辺に記述があったのかを覚えるだけでも得点に差がつくと思いますよ。

STEP
その他ネット(YouTube等)を駆使して情報収集

 ディープラーニングについて、GoogleやYouTubeで検索すると解説した動画やブログが多数あります。面白いものもありますので、知識の深堀をしつつ気分転換にもなります。

STEP
もう一度問題集などで知識を体系的に理解する

 最後は、問題集に戻って仕上げをしましょう。黒本には、本番形式の総仕上げ問題集もありますので、活用すると良いでしょう。また、似た者同士の単語集を自作すると、頭の整理にもなりますし本番でも参照出来て一石二鳥だと思います。

 あとは、自分自身の理解度に応じて、勉強を進めれば合格目前です!

あまり大声では言えないですが、過去の試験内容をまとめたサイトがあります。参考書では推測問題ですが、実際の過去問題をみることで、どういった問題が出ているのか必ずチェックしましょう。かなりの割合で過去問がそのまま出題されています。

 以下には、当日の受験時の様子を含めたリアルな体験を紹介します。

当日の受験方法について

オンライン受験

 当日は、自宅のPCから受験します。ネットの接続が止まってもカウントダウンは自動的に進みますので、接続の良い環境でWindowsアップデートなどは先に済ますか許可しない設定にしましょう。意外と忘れがちですが、試験中に再起動されたら目も当てられません。受験環境は大切ですね。

 動作環境は、前もってホームページで確認できますので、確認しましょう。試験日が近づくと、案内のメールが届きます。そこに記載の通り進めれば、受験の準備は完了です。

試験中のカンペ可

 自宅で受験しますので、ネット検索や参考書の参照など自由にすることが出来ます。ただし、120分で約200問出題されますので、はっきり言って時間はありません。全部を検索すると到底時間が足りませんので、例えば単語の意味さえ分かれば解けるなど状況に応じて検索機能を使うと良いと思います。

 私の場合、基本はGoogleの検索を使いました。(一問目から全くわからなかったのでGoogle先生のお世話になっています…)また、やりこんだ参考書も手元に置いておくと、参照する場所がすぐに出てくるときは内容が的確にまとまっているので重宝しました。

 主催側も想定されているのか、語彙検索の系のまとめサイトで検索してもあまりヒットしません。試験では、ブックマーク機能があり最後に戻ってこれますので、全くわからない問題は素直に適当にチェックしてわかる問題から解き進めるようにしましょう。

 また、当日知り合いと話し合って半分づつ問題を担当しようしても、受験者ごとで出題順番が異なっていますので、協力し解くような不正はできないようになっています。自分の実力を試すためにも、しっかりと勉強をして臨みましょう。実力が試されるような出題方法となっています。

受けてみて感じた難易度

 正直言って、とても難しいです。時間が足りないのもそうですが、テキストや問題集をやりこんでも、平気で分からない単語が出題されます。とは言っても、基礎が変わることはないので、選択肢を減らして正解へ近づくことはできますので、諦めずに解いていきましょう。2択まで絞り込めれば、ググればどうにかなります(笑)

 私は、参考書2冊とワードで自作した検索用単語帳、G検定まとめサイト、Google先生を開いて万全なカンペを用意して挑みましたが、それでも苦戦しました。ディープラーニングに馴染みのある方でなければ、勉強しなければまず合格することはできないでしょう。しっかりとテキストを読み込んで対策することが必要です。

 決して易しい検定ではないですが、合格した時の達成感は大きいので、ぜひ頑張って下さいね。

まとめ

 G検定についていかがでしたでしょうか。

 比較的難易度が高い検定試験であると思います。でも、しっかりと勉強をして対策取れば、確実に合格することが出来ますので、受験を予定されているかは頑張ってください!

 私もG検定を勉強してから、資格を持つこと自体よりも、勉強した過程で得た単語の意味や知識が日々の会話の中で役立っています。例えば、アジャイルとウォーターフォールなど、DXが浸透してく時代必要になる知識であると思います。

 ぜひ皆さんも、ディープラーニングの知識を身に着けてG(ジェネラリスト)になってください。これを見てくれている皆さんが合格できますことを祈っております。

G検定の公式テキストと問題集の参考書

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この記事を書いた人

鉄分多めのサラリーマン。
休日は、写真や釣りを中心にアウトドアをするのが趣味。
写真:一眼レフ"Nikon D7500"で撮影
釣り:釣り竿"BlueCurrentⅢ"を愛用、釣堀・船・ライトショア初心者

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